令和7年度 松本市立病院 病院情報の公表

病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
  4. 転倒・転落発生率
  5. 転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
  6. 手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
  7. d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
  8. 65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
  9. 身体的拘束の実施率
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 144 41 32 44 95 188 258 618 747 426
当院は松本医療圏の西部地域に位置します。西部地域唯一の二次救急医療機関として救急患者を受け入れ、地域の急性期医療を担っています。また、急性期治療後の患者さんを受け入れる包括期医療や、在宅での療養を支える在宅医療にも取り組んでいます。
退院患者数は幅広い年齢層にわたっており、多くの世代に医療を提供しています。特に70歳以上の患者さんが多く、地域における高齢者医療の役割を担っていることがうかがえます。一方で、0~9歳の患者さんも一定数おり、子どもから高齢者まで幅広い世代に対応していることも当院の特徴です。

令和7年10月より当院での分娩機能を廃止しています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 249 3.00 2.56 0.00% 67.39
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 94 33.57 20.49 8.51% 86.56
050130xx9900x0 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 91 28.63 17.31 2.20% 87.87
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 55 20.04 13.42 3.64% 84.53
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 53 21.75 16.10 11.32% 84.55
当院は松本医療圏の西部地域に位置し、松本市立病院診療圏には約8万人の方が住んでいます。その中で、当院の内科では地域の一般急性期医療と高齢者救急診療に関連した診断群分類が上位を占めています。
「大腸腫瘍の内視鏡手術」は、消化器内視鏡を専門とする医師が3名勤務し、日夜診療に取り組んでいる点と、一般健診からの早期発見治療や地域講座などの広報活動もあり、令和7年度内科手術件数で最多となっています。
次いで、「誤嚥性肺炎」「心不全(急性および慢性)」「急性腎盂腎炎・尿路感染症等」「急性肺炎」といった、高齢者救急の疾患が上位を占める傾向にあります。これは、当院入院患者の7割以上が65歳以上の患者で占めていることが関連しており、今後も長期的な診療体制維持が出来るよう地域医療に貢献いたします。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 33 5.15 4.56 0.00% 72.06
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 21 23.90 13.42 4.76% 85.33
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 18 9.17 9.07 0.00% 74.72
090010xx02xxxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 18 6.61 5.44 0.00% 58.89
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1 なし 16 9.56 9.76 0.00% 65.56
鼠径ヘルニア手術をはじめ、腸閉塞、腎臓・尿路感染症など、さまざまな疾患の治療を行なっています。乳腺領域の手術に加え、結腸・直腸などの消化器疾患に対する外科手術にも積極的に取り組んでいます。また、二次救急医療にも対応し、救急搬送された方の急性疾患を含め、幅広い疾患の診療を行なっています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 44 37.25 18.99 2.27% 83.57
160800xx02xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 37 50.81 24.75 0.00% 84.19
070343xx97x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 22 19.86 15.27 4.55% 74.77
160800xx99xxx0 股関節・大腿近位の骨折 手術なし 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 22 29.59 13.22 31.82% 83.41
160980xx99x0xx 骨盤損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 15 38.20 18.59 6.67% 79.87
当科では脊椎疾患をはじめ、高齢の方に多く見られる転倒による大腿骨近位部骨折や骨盤骨折など、幅広い疾患い対する治療を行っています。脊椎疾患に対しては、専門医による内視鏡手術を実施し、低侵襲な治療による患者さんの早期回復を目指しています。また、大腿骨近位部骨折などの急性期治療後は、回復期リハビリテーション病棟へ円滑に移行し、集中的なリハビリテーションを行うことで、 在宅生活や社会生活への早期復帰を支援しています。
総合診療科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 33 25.85 13.42 6.06% 84.48
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 24 24.38 16.10 8.33% 85.38
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 23 33.78 20.49 4.35% 86.57
100380xxxxxxxx 体液量減少症 23 20.13 9.56 0.00% 85.26
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 10 3.70 4.67 0.00% 79.00
総合診療科では、尿路感染症や肺炎をはじめとする感染症、脱水症、めまい症などの内科疾患から、外傷を含む外科疾患まで、幅広い急性期疾患の診療を行っています。必要に応じて専門診療科と連携しながら、迅速かつ適切な診断・治療を行います。重症例に対しても適切な全身管理を行い、患者さんの病状や経過を総合的に捉え、一人ひとりにとって最善の治療を提供できるように努めています。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2 なし 22 3.45 5.49 0.00% 5.09
040090xxxxxxxx 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 17 5.06 6.20 5.88% 1.12
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎 手術・処置等2 なし 16 3.69 5.86 6.25% 3.94
030270xxxxxxxx 上気道炎 12 4.08 4.70 0.00% 2.33
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 10 5.10 6.32 0.00% 1.60
当院の小児科では、ウイルス性腸炎、急性気管支炎、インフルエンザ、上気道炎などの感染症を中心に、喘息や腎臓・尿路の感染症など、幅広い小児疾患の診療を行っています。診断群分類別では、ウイルス性腸炎や呼吸器感染症の症例が多く、地域の小児患者の急性疾患に対応しています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 36 2.00 2.45 0.00% 74.33
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2 なし 35 9.57 6.79 0.00% 74.54
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術等 17 11.12 7.77 0.00% 73.82
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし - - 13.42 - -
11013xxx99xxxx 下部尿路疾患 手術なし - - 9.03 - -
当科では、膀胱癌、前立腺肥大症、前立腺癌に対する診療を中心に提供しています。中でも、前立腺癌の診断のために行う前立腺針生検の症例実績が多くなっています。悪性腫瘍については、検査から手術、ホルモン療法等の治療を提供しており、症例や治療法に応じて近隣の医療機関とも連携し、治療にあたっています。また、急性腎盂腎炎や尿路感染症等については、抗生剤を用いた薬物療法を行っています。診断群分類別の患者数は、前年度と同様に前立腺の悪性腫瘍、膀胱腫瘍、前立腺肥大症等が上位を占めています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 14 - - - - 15 1 8
大腸癌 14 - - 10 - 11 1 8
乳癌 16 - - - 21 1 8
肺癌 - - 1 8
肝癌
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
※症例数が10件に満たない項目については、規程により数値を掲載していません。
当院内科のがん診療上位には、「大腸がん」「胃がん」といった症例が名を連ねます。これらは、消化器内視鏡を専門とする医師が3名勤務し、診療に取り組んでいることが挙げられます。加えて、消化器癌については、内科、外科で定期的なカンファレンスで連携し、癌が進行した患者さんについては、外科的手術や抗がん剤治療から在宅診療まで、症例に合わせた柔軟な医療を提供しています。
乳がん診療では、マンモグラフィ検診施設、日本乳癌学会関連施設、エキスパンダー実施施設などの認定を受け専門医による診療体制を備えています。手術療法、ホルモン療法、化学療法など癌のタイプに合わせた診療を実施しています。ご家族のがん遺伝子検査についても対応しています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 15 8.13 48.47
中等症 73 21.99 83.12
重症 15 35.13 84.33
超重症 - - -
不明
軽症から重症まで幅広い患者さんを受け入れています。中等症の患者数が最も多く、重症患者では平均在院日数も長くなっています。治療においては、患者さんの重症度や全身状態に応じて適切な抗菌薬治療を行なうとともに、状態の改善に合わせて早期からリハビリテーションを実施しています。特に高齢の患者さんでは、治療による体力低下やADL低下を防ぎ、可能な限り入院前の生活に戻れるよう、他職種が連携して治療・リハビリテーションに取り組んでいます。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 24 39.29 81.75 5.88%
その他 10 64.80 78.70 2.94%
脳梗塞については、急性期病棟と回復期リハビリテーション病棟が連携し、急性期の治療からリハビリテーションまで一貫した医療を行なっています。急性期では、患者さんの状態に応じて血流を改善する薬などによる治療を行ない、状態が安定した後は回復期リハビリテーション病棟で専門スタッフによる集中的なリハビリテーションを実施しています。また、他院からの転院患者さんも受け入れ機能回復や日常生活動作の改善を支援しています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 242 0.06 1.34 0.00% 67.26
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 36 3.47 8.81 0.00% 76.50
K654 内視鏡的消化管止血術 21 1.19 23.95 9.52% 74.67
K722 小腸結腸内視鏡的止血術 17 0.47 8.24 0.00% 75.76
K6852 内視鏡的胆道結石除去術(その他) 17 1.47 2.82 0.00% 74.41
当院内科の手術件数上位には、「大腸腫瘍の内視鏡手術」「胆道ステント留置術」といった消化器腫瘍に関する手術が挙げられます。
次いで「消化管止血術」「小腸結腸内視鏡的止血術」「内視鏡的胆道結石除去術(その他)」が名を連ねます。これらは、消化器内視鏡を専門とする医師が3名勤務し、腫瘍の早期発見、早期治療に当たっていることが要因です。
内視鏡手術は、消化器診療では欠かせない技術であり、今後も一般診療や健康診断等に従事し、松本西部地域の消化器系診療に貢献出来るよう取り組みます。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 23 2.39 3.61 0.00% 65.65
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 22 1.00 2.95 0.00% 70.45
K4762 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 18 0.94 4.67 0.00% 58.89
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 16 1.00 2.88 0.00% 45.94
K6335 鼠径ヘルニア手術 13 1.38 3.08 0.00% 73.08
腹腔鏡下による胆嚢摘出術や鼠径ヘルニア手術、虫垂切除術など、患者さんの身体的負担を抑えた低侵襲な手術を積極的に行っています。また、乳腺領域の手術にも取り組み、他医療機関とも連携しながら、疾患や患者さんの状態に応じた治療を行なっています。さらに結腸・直腸癌に対する腹腔鏡下手術をはじめ、消化器疾患全般に対する外科治療にも取り組んでいます。二次救急医療にも対応し、急性期の外科疾患についても、患者さんの状態に応じた手術・治療を行なっています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿)<内固定を行なう> 等 26 3.77 45.81 0.00% 85.81
K1425 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓切除) 20 3.20 17.00 5.00% 76.00
K0811 人工骨頭挿入術(股) 17 6.35 49.53 0.00% 83.24
K1342 椎間板摘出術(後方摘出術) 16 2.38 12.81 0.00% 69.94
K0462 骨折観血的手術(下腿)<内固定を行なう> 等 13 1.31 14.69 0.00% 62.54
当科では、転倒などによる大腿骨・下腿の骨折に対する観血的手術や、大腿骨近位部骨折に対する人工骨頭挿入術などの治療を行っています。骨折に対しては手術による早期の安定化を図り、術後の機能回復につなげています。また、脊椎疾患に対しては、脊椎固定術や椎弓切除術、椎間板摘出術などの手術を行い、症状の改善と日常生活の質の向上を目指しています。手術後は回復期リハビリテーション病棟へ移行し、患者さんの状態に合わせたリハビリテーションを継続することで、早期の在宅復帰・社会復帰を支援しています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036ロ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(その他) 35 1.00 7.57 0.00% 74.54
K8412 経尿道的前立腺手術(その他) 17 1.00 9.12 0.00% 73.82
K841-7 経尿道的前立腺水蒸気治療 13 1.00 7.62 0.00% 80.15
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 - - - - -
K797 膀胱内凝血除去術 - - - - -
前立腺肥大症および膀胱腫瘍に対する「経尿道的手術」が多く行われています。これは尿道から内視鏡を挿入して行う手術であり、患者さんの身体への負担が少ないことが特徴です。膀胱腫瘍に対する経尿道的切除術は、腫瘍を切除する治療目的と同時に、腫瘍の性質を調べる検査目的としても行われています。また、前立腺肥大症に対しては、より身体への負担が少なく、手術時間や入院期間の短縮が期待できる「経尿道的前立腺水蒸気治療」も行っています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 - -
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一 15 0.58%
異なる - -
※症例数が10件に満たない項目については、規程により数値を掲載していません。
手術・処置等の合併症として、透析治療に伴うシャント閉塞、内視鏡手術後の出血、外科手術後の感染症、長期カテーテル治療による尿路感染症などが挙げられます。これらの合併症は予測可能であり、発生した場合には早期に対応することで、通常は数日以内に改善または治癒します。手術や処置を行う際には、合併症のリスクを最小限に抑えるよう細心の注意を払い、患者さんへ十分な説明を行い、理解と同意を得たうえで、安心して治療を受けていただけるよう取り組んでいます。
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率ファイルをダウンロード
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
231 223 96.54%
手術後の肺血栓塞栓症を予防するため、リスクレベルが中以上の手術を受けた患者さんに対し、患者さんの状態や手術内容に応じて予防対策を行なっています。多くの患者さんには翌日までフットポンプを使用し、必要に応じて弾性ストッキングを着用しています。術後の状態を確認しながら適切な予防対策を実施し、肺血栓塞栓症の予防に努めています。
血液培養2セット実施率ファイルをダウンロード
血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
309 256 82.85%
血液培養を2セット採取することで、血液中の菌の検出感度を高めるとともに、採取時の混入による偽陽性の判別にも役立ち、より正確な診断が可能となります。また、原因菌を適切に特定することで、患者さんに適した抗菌薬の選択につながり、抗菌薬の適正使用や耐性菌の抑制にも寄与します。今後も血液培養2セットの実施率と適正な採取方法の徹底を図り、感染症診療の質の向上を目指します。
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率ファイルをダウンロード
広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
226 172 76.11%
感染症診療において、原因となる微生物を特定し、それに対する治療を行うことが重要です。
特に、幅広い範囲の細菌を標的として抗菌薬を開始する場合は、投与開始前に培養検査が必要とされています。
当院では、広域の抗菌薬を使用する際には、事前に各種培養検査を推奨しています。
原因菌判明後は、標的治療として狭域の抗菌薬へ変更を行うことで、確実な効果が得られます。また、耐性菌出現をできるだけ抑える効果も期待できます。
2024年よりJ-SIPHE(感染対策連携共有プラットフォーム)に参画しました。
全国の医療機関と診療実績のベンチマークも計りながら、抗菌薬適正使用に向けた活動を継続的に実施することで、細菌培養実施率向上に取り組んでいます。
転倒・転落発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生した転倒・転落件数
(分子)
転倒・転落発生率
47,132 174 3.69‰
入院加療では、疾病等による安静や活動量の低下により、筋力等が低下し、転倒・転落につながるリスクがあります。また、入院中は疾患による身体機能の変化や、生活環境の変化などにより、転倒・転落が発生することがあります。当院では、転倒・転落時、速やかにインシデント報告を行い、医療安全管理部門において事例の検討や原因分析を行い、再発防止に努めています。転倒・転落発生率は、事例の把握、原因分析、再発防止に向けた取り組みが適切に行われているかを評価する指標の一つです。今年度の転倒・転落発生率は3.69%で、前年度の3.99%から低下しました。
転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生したインシデント
影響度分類レベル3b以上の
転倒・転落の発生件数(分子)
転倒転落によるインシデント影響度
分類レベル3b以上の発生率
- - -
転棟・転落に関する要因解説は4)のとおりです。レベル3b以上の発生率とは、転棟・転落によって損傷し、医療的処置や手術が必要になったものについて分析した指標になります。当院の発生率は、年間10件以下と値が小さすぎるため、「-(ハイフン)」で表記しています。
手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率ファイルをダウンロード
全身麻酔手術で、
予防的抗菌薬投与が実施された
手術件数(分母)
分母のうち、手術開始前
1時間以内に予防的抗菌薬が
投与開始された手術件数(分子)
手術開始前1時間以内の
予防的抗菌薬投与率
299 296 99.00%
手術に伴う感染症を予防するため、手術の種類や患者さんの状態に応じて適切な予防的抗菌薬を選択し、手術開始前1時間以内に投与することを基本としています。適切なタイミングでの抗菌薬投与を徹底し、術後の感染症予防を図るとともに、安全な手術の実施に努めています。
d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和もしくは
除外条件に該当する患者を除いた
入院患者延べ数(分母)
褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上
の褥瘡)の発生患者数(分子)
d2(真皮までの損傷)以上の
褥瘡発生率
42,247 22 0.05%
褥瘡は、長期臥床や体動困難などにより療養生活の中で生じることのある疾患です。放置すれば悪化により皮膚感染が進行し、生命に関わる重大な感染症を引き起こす事もあります。
当院では、入院時に褥瘡に関する評価を全患者に実施すること、褥瘡診療に関する委員会を院内に設置し、定期的な回診を実施することで、発生の最小化に取り組んでいます。高齢化社会にともない90歳以上の患者様や疾病による体動困難に伴い発症する方に対し、除圧マットやポジショニング等、患者さんの個別性に配慮しながら診療に従事しています。
65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合ファイルをダウンロード
65歳以上の退院患者数
(分母)
分母のうち、入院後48時間以内に
栄養アセスメントが実施された
患者数(分子)
65歳以上の患者の入院早期の
栄養アセスメント実施割合
1,942 1,935 99.64%
低栄養の早期アセスメントは、今年度99.64%の実施率となり、ほぼ全ての対象患者に実施しています。低栄養は感染症や褥瘡、筋肉、骨密度の減少による骨折リスクの増加に直結するため、早期評価と適切な栄養管理が重要です。これにより、治療効果の向上や合併症の予防、早期退院・社会復帰を促進し、患者さまの生活の質(QOL)の向上を図っています。今後も継続的な取り組みを通じて、質の高い栄養管理の提供を目指します。
身体的拘束の実施率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
(分母)
分母のうち、身体的拘束日数の総和
(分子)
身体的拘束の実施率
47,132 5,386 11.43%
身体拘束は、不穏な状態な方の安全と自己傷害防止のために必要な場合に限り行なっています。身体拘束最小化委員会の取り組みもあり実施率は約11%と昨年比で▲5ポイントとなっています。拘束をできるだけ減らす努力を続けながら、患者さんの尊厳を大切にし、苦痛や不安の軽減に努めています。
更新履歴
2026.9.28
病院指標を公開しました。
2026.10.8
掲載内容を更新しました。
2026.10.20
掲載内容を更新しました。