松本市で全人的かつ全人生的な医療を提供する病院

松本市立病院Matsumoto City Hospital

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病院⻑挨拶

市⽴病院の真価と進化

病院⻑ 中村雅彦

昨年2⽉25⽇に⻑野県内初の新型コロナウイルス患者を受⼊れて以来、1年が経ちました。 第1波(昨年4⽉〜5⽉)は、検査体制も⼗分ではなく、⼿探りの中慌ただしく発熱外来や感染症病棟の体制づくりを進め、まさに暗中模索の状態でした。当初、PCR検査が可能な施設が県内に2か所しかなく、結果判明も3〜5⽇かかる状況で、確定患者の他に疑似症患者のベッド確保にも苦労しました。第2波(同7⽉〜9⽉)には、院内でのPCR検査の導⼊、また⺠間検査機関への外注が可能になるなど検査能⼒が各段に向上しました。また、免疫暴⾛や⾎栓症といった重症化のメカニズムが明らかになり、それらに対する治療法が普及しました。第3波(同11⽉〜今年1⽉末)は、年末年始の⼈の移動に伴い爆発的な感染拡⼤となりました。また、懸念されていた複数のクラスターが同時に発⽣し、その中には市内病院やいくつかの⾼齢者施設もあり、第1波、2波と異なり⾼齢者や重症者が急増しました。当院も松本広域医療圏における唯⼀の感染症指定病院として、12⽉30⽇には、受⼊れ病床を16から25に拡充しましたが、1週間で満床になってしまい、今年の1⽉15⽇にはさらに37床に増やして対応しました。1⽇に10⼈の新規患者が⼊院される⽇もあり、稼働数で⼊院患者が30⼈を超える毎⽇が続きました。

幸い松本広域圏では、病院間の機能連携により第3波は収束し⼩康状態にあります。当院がここまで来られたのは、⼀致結束して難局を克服しようとする職員の志と、何よりも市⺠の皆様からいただいた応援、数々のご⽀援のお蔭に他なりません。多くの勇気を頂き、挫折しかけた時など⼼の⽀えになっております。改めてお礼申しあげます。今後、変異株の流⾏など第4波以降への備えも必要で、引き続き市⺠の皆様の健康と命を守る公⽴病院としての真価が問われています。

また、当院は昭和23年の開設以来、松本⻄部の基幹病院として地域医療を担ってきました。内科、外科の他、整形外科、産婦⼈科、⼩児科など27診療科を標榜し、地域の医療機関と連携しながらシームレスな医療を提供してきました。しかし、昨年来のコロナ禍により、外来は⼀部の診療や健診を制限せざるを得ない時期もあり、ご迷惑をおかけしました。⼊院は引き続き、急性期病棟、回復期リハビリ病棟、地域包括ケア病棟の特徴を⽣かし多機能病院としての体制整備を進めます。⼈類は今までも幾多の困難を乗り越え、その中から多くのイノベーションを⽣み出し進化してきました。不⾃由な社会⽣活の中、医療分野ではオンライン診療や遠隔診断、診療情報のデジタル化など新しい技術が⽣まれています。コロナ後においてもこれらの技術はさらに発展していくと考えられます。当院としましても、今後も新型コロナ診療と⼀般診療の両⽴を図り、市⺠の皆様に安⼼・安全な「治し⽀える医療」を提供してまいります。

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