松本市で全人的かつ全人生的な医療を提供する病院

松本市立病院Matsumoto City Hospital

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病院⻑挨拶

安心・安全な「治し支える医療」の提供

病院⻑ 中村雅彦


 松本広域圏(人口42万)には、317の一般診療所と、特定機能病院である信州大学附属病院を含む26の病院(令和3年11月時点)があり、「医療資源に恵まれた地域」とされています。しかし、同附属病院をはじめ民間病院の多くが人口の多い中心市街地に立地する一方で、周辺の北部に安曇野赤十字病院、南部にまつもと医療センター、西部に当院など公的医療機関が存在し、長年にわたり地域医療を守ってきました。


 当院は市街地から車で30分程離れた中山間地に位置し、この間に内科、外科、整形外科、小児科を標榜する二次救急告示病院はありません。昭和23年に国保直営診療所として開設されて以来、旧波田町立の波田総合病院を経て、現在に至るまで松本西部地域の基幹病院として救急医療、がん診療の他、小児、周産期医療などの政策医療も支えてきました。その後、松本市との合併を契機に、市街地に複数ある急性期病院との機能分担が求められるようになりました。そこで、平成26年に回復期リハビリテーション病棟、同28年に地域包括ケア病棟を開設しました。これにより、急性期医療に留まらず、地域の医療機関と連携しながら回復期、在宅診療までシームレスな医療の提供が可能となりました。


 現在の病院は移転新築から35年以上が経過し、建物も狭隘で老朽化が目立ちます。令和8年開院予定の新病院では、急性期、回復期リハビリ、地域包括ケアの3つの機能を維持し、さらに質の高い医療を提供できるよう診療体制を再構築します。また、患者さまには、プライバシーが守られた落ち着いた環境で療養していただけるよう、個室の割合を50%まで増やす計画です。さらに、次世代を担う医療者にとって魅力ある病院になるよう研修体制を整備します。


 未曽有の医療危機となったコロナ禍も、3年目を迎えています。当院は松本広域圏で唯一の感染症指定医療機関として、「松本モデル」の中で新型コロナウイルス感染症診療の中心的な役割を果たしてきました。感染第7波では、発熱外来に1日で100人を超える受診者があり、入院患者も稼働数で30人を超える日が続きました。緊張の糸が張り詰めた毎日ですが、引き続き⼀般診療との両⽴を図り、職員一同、市⺠の皆さまに安⼼・安全な「治し⽀える医療」を提供してまいります。今後ともご指導、ご支援の程よろしくお願い致します。


令和4年10月

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